◆「新しい音楽が生まれる瞬間(The Melody Is Born Again Now)」...
「扉を閉ざした楽器店の
壁に書かれた楽譜は
人々の記憶より
忘れさられた旋律。
壁からこぼれ落ちた
音符を拾い上げた
悪童達が
元の旋律と
似ても似つかぬ
不協和音を次々と
奏でてみせては
笑い転げた。
それにつられてやって来た
主のいない楽器達が
音符の周りを飛び交っては
思い思いの音を奏で始めた。
それを聴いた鳥達は
誰に命ぜられるでもなく
さえずり始めて
花は次々に咲き始めた。
この瞬間
新しい音楽が生まれた。
春が来た。」
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横浜・元町の「bayside cafe」さんにて2018年の2月27日から3月11日まで
開催されていたグループ展「Art De Fukko Vol.11「Free And Happiness」展」の
出展作品として描いたもので、
A3(297×420)サイズのイラストボードに
水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。
「楽譜のある建物の前に音符が沢山落ちている」絵は
大分前に思いついていたものなのですが、
当初は(「忘れられた唄」を前面に出すような
モノトーン主体の小ぶりな絵を想定しておりました。
今回、「Art De Fukko Vol.11「Free And Happiness」展」への出展に当たり、
「忘れられた曲の楽譜から落ちて来た
音符で遊ぶ子供達の周りに
楽器達が勝手に演奏を始めて
周りも加わって
新しい音楽が生まれた」...と言う様な
ストーリーを想定して
当初よりも遥かにカラフルな
色合いにするようにして描きました。