◆「色彩運搬列車の役割(Because Of CTW's Industry)」...
「色彩運搬列車を目にするのは
この地にやって来たばかりの君には
初めての事なのかも知れないね。
色彩運搬列車が外の世界から
国境を越えて運んでくる色彩は
流行や時代遅れのものとなって
或いは何らかの事情で
その国で使われる事のなくなった色に
誰かの記憶の中から忘れ去られた色、
それに加えて
今では話される事のなくなった言葉に
文献の中ですら
その存在を確認する事が出来なくなった言語、
それからごく稀に
誰かが見る事をやめてしまった夢さえも。
これらの色達は
この国で「色彩処理場」と
呼ばれる場所に運ばれて
様々なプロセスを経て加工され
生産地から消費地、
大都市から集落、
そして国内から国外にまで、
C.T.R(Colour-Trash)の路線網によって運ばれて
ツギハギだらけのこの世界で出回って
日用品や生活必需品、
嗜好品や装飾品として
新たな色を添える役割を担っているのさ。」
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(完成後)A4(210×297)程に切り取った画用紙に
水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。
細かいモチーフ類が多かった事や
構図(特に遠景)が複雑になったり、
一度塗った箇所を再び塗り直したりする箇所があったりで、
規模に反してかなり時間の掛かる作品となりました...。(汗)
C.T.R.(Colour-Trash Railway)の路線網が
C.T.W(Colour-Trash World)内で処理・加工される
「色彩」(や、その産業に関わるもの)の運搬の為に存在している
...と言う事を物語るような絵を描きたかった...と言うのがありました。