◆「土台なき灯台が描く夏の終わりの海図(Sea Map Written By The Foundationless Lighthouse)」...

 

「今年の夏に

何かしらの未練を

残しているかのように

ヒマワリが

立派な花を咲かせているけど、

向こうの団地の屋上では

棟毎に秋の花を飾って

季節の変わり目を

演出し始めている。

そろそろ鳥籠から

あの有翼船は

外に出す頃合なのではないか。

傷ついていた翼も

すっかり治ったようだから。

 

土台の替わりにペン先の付いた

灯台に海図を描いて貰っている所さ。

安物のインクはただでさえ紙が滲むのに

バランスをどうにか保ちつつも

ふらつきながら描いているものだから

正直、とても見られるような

代物ではないけれど

それでも―

巷に溢れる

情報と言う名の不協和音、

正確な羅針盤を持たない僕ら、

絶えず流されてくる

口先だけの言葉のために

あちらこちらにふらふらしている。

真実や本当に大切な事は

深海の奥底に沈めて

大きな嘘ばかりが

泡のように浮かんでは消える

大海原の上で

大いに役に立てるのさ。

 

ロケット形のタイムマシンで

ひとっ飛びして

あの頃に戻りたいだなんて

何度も言うけど

これっぽっちも思ってはいないさ。

お互いがお互いを

信じる事の出来た時代に

戻ったとしても

ほんのちょっとの嘘や欺瞞を見抜いただけで

打ちのめされた気持ちになりそうだから。

 

もしも良かったら何処が

獣道の入り口なのかも

詳しく海図に記して欲しいな。

好奇心と悪戯心が疼いたりしない限りは

きっと立ち入ったりはしないであろうからさ。

模範的な優等生になるつもりも

聖人君主ぶったりする気も一切無いけど、

悪の帝王を気取るのには

何度も痛い目に遭っているからね。」

 

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

 

完成後にA4(210×297)サイズ程に切り取った水彩紙に

水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。

この絵は実は元々は描いている途中で動きが停まっていた

別の絵を大幅にリメイクしたもので、

元の絵と言うのは「自分への戒め」と言うようなテーマで描いていたのですが、

テーマがテーマの為(苦笑)、画面全体も暗く、

折に触れては少し進めたりはしていたものの、

一向に制作を進める気にならずに

半ば放棄状態になっていたのですが、

ふと夏の終わりのニュータウン風景と

「土台がペン先になっている翼の生えた灯台」を

組み合わせた絵を描こうかと

思い立ち、それならこの描きかけの絵の構図を

利用しようか...と言う事になりました。

やはり色鮮やかな絵を描く方が自分にとっては

「筆を進めやすい」のかも知れません。

 

右の画像は描き直す直前の元の

(描きかけの)絵ですが、

どの辺りが変わったのか

(塗り潰されたのか)、

見較べてみるのも

(自分で言うのも何ですが)

面白いのかも知れません。

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