◆「春は誰の許可も無くやって来る(Spring Comes Without Permission)」
「凍りついた池の表面に
姿を見せる氷の城の
女王様はさぞかしお怒りの事かと思うけど、
今年もいつものように
春は誰かの許可も得ずにやって来る。
100キロ離れた遠くの街から
重たいカーテンの向こうから
噂と歩調を合わせて
春がやって来る。
翼の付いたバイオリンが
奏でる旋律が聴こえたら
顔を出す合図。
読みかけの物語の
読み終えた箇所には
大分前に蒔いた種から
新しい芽が顔を出している。
誰の許可も得ないで
春はここにもやって来た。
表に一歩踏み出す事に対しても
自分が幸せになる事に対しても
誰かの許可を得る必要も
誰かの顔色や視線を気にして
うつむきながら日々を送る必要も
無くなった。
凍りついた心も
冷たい笑い声も
燃え盛る嫉妬も
みんな みんな
春の陽気に
溶かしてしまおうか」
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完成後、A4(210×297)サイズ程に切り取った水彩紙に
水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。
尚、今回は以前描いた「お色直しはキャンバスの色に(Paint it white)」にて
中間車のみ登場していた
白い車体(にダークグレーの扉)にオレンジ塗装の
中長距離・一般特急用車両を登場させております。
(※以下、C.T.R.(Colour-Trash Railway)の「一般特急」についてのやや専門的な話となります※)
特別料金を必要とせずに一般車両と同じように
利用する事の出来る特急列車で、
大抵はクロスシート・トイレを完備しているものの
冷房が無い、(冷房を装備していても)吊掛駆動である、
その他居住性、設備、性能面等に於いて
座席指定特急用車両や
「インターシティ」用車両には及ばない...と言うのが
C.T.R.(Colour-Trash Railway)に於ける
「一般特急」型車両の位置付けです。
ちなみに、早朝・深夜の時間帯や末端線区に於いては
普通列車に充当されたりする事もある他、
ごく稀に(大変不評ですが)座席指定の臨時列車に
充当されたりもします。
「座席指定特急」用車両については
またの機会に描く事が出来れば...と思っております。