◆「かりそめの結節点から見上げたナイトフライト(Paper Planes On The Incomplete Plans)」...
「"空港前"とは
名ばかりのこの駅で
出迎えるのは
空港のターミナルビルでも
チェックインカウンターでもなく
"救済措置"として
ターミナルビルの片隅まで
1時間に1本程度運行される
中古のマイクロバスだけ。
街の人の話では数年後、
ここからターミナルビルの
地下まで線路を伸ばすと言う
計画があるらしい。
空港へは
早く行こうと思えば
もっと早く行く事が出来る。
本来ならば今頃は
搭乗手続きを全て済ませて、
あとは離陸を待つばかり。
それなのにわざわざ
こんなに時間の掛かるルートを
選んだのは...
数日間ものフライトを
続けなければならない程
遠い場所の誰かが恋しいけれど、
合わせるべき顔なんて
何一つ持ち合わせていない上に
気の利いたフレーズだって
何一つ思い浮かばない。
真っ白な紙に何も書かないまま
飛行機の形にして飛ばして
遠い誰かの許に
届けばいいのに。」
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A4(210×297)サイズ程に完成後切り取った水彩紙に
水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。
京急の(旧)羽田空港駅の夕刻の画像を
眺めている内にふと思いついて、
そのままの勢いで
(モチーフが比較的少ないかった事もあって)
1週間足らずで完成しました。
facebook上の「ART-Q Exhibition」に於きましても
公開させて頂いております。