◆「またいつか通った途を辿って(Loop And Loop,Again And Again)」...
「もう2度と通るまいとは
思っていたのに
気が付けばまた
見覚えのある
この通りを堂々巡り。
先程から延々と
同じ場所を同じ道順で
辿り続けているようだ。
ループから抜け出すために必要な
鍵を探しに潜り込んだ
書物庫の本だったら
難解なものから
他愛のないものまで
大分前に全部読んでしまった。
書かれている事は
いつか何かの役には
立つのかも知れないけど、
僕が求めているものは何も無かった。
以前掛かっていた美しい絵の替わりに
取り付けられた液晶画面には
品性に欠けた口許が
四六時中大写しにされ続けて、
毒にも薬にもならない話や嘘しか
吐き出さないだなんて
設置した当初は誰も
夢にも思わなかったのだろうね。
ループから抜け出すための鍵も
新しい音楽を聴くための手掛かりも
何も見つけられずに僕は今日も
頭で判っていても
同じ間違いを繰り返し続けるのだろう。」
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A4(210×297)サイズの画用紙に
水彩色鉛筆(と、その顔料のみ)で描いたもの。
実は大分前に油性色鉛筆で塗るつもりで描いた下絵を
「(水張りをしない状態で)水彩色鉛筆で
水をあまり使わないで描いたらどうなるだろう?」と言う事を
試したくなって「実験」のつもりで描きました。
..実際は箇所によっては水を多く使ったりしましたが、
予想よりは紙の凹みは少ないように感じました。
(※当方の予想よりは、ですが)