◆「知恵の実の木の下の探しものと閉じ込めてしまいたい時間(What I Looking For)」...
「街中の書店にめぼしい本など
一冊も置いていない。
図書館は全館休み。
仕方が無いから
物識りのフクロウの書棚の中で
今起きている出来事に対しての
適切な言葉と
的確な知恵を探す事にしようか。
フクロウの住処の上で
たわわに実った知恵の果実に
窓を閉ざした
街の住人達が
関心を持つ様子は一向に無い。
或いはもしかすると
恐れを抱いているのかも知れない。
クロスワードパズルの上の言葉遊び。
二重の枠に囲まれたマスに
当てはまる言葉に
浮かび上がったキーワードは
何のヒントもならないし、
懸賞に応募してみた所で
何一つ当たった試しがない。
秀才の屁理屈では誰一人救えないし、
賢く見えるだけの言葉は
何の助けにもならなかった。
この世界に存在している
時を刻むもの
全てを閉じ込めて、
当たり前に過ごしていた日々が
ある時突然終わりを告げられる
その前の日や
善良な人々が
ある時突然分断されてしまう
その前の瞬間まで
時を戻すと言う
条件を付けて
鉄格子の外に出してみても
いいのかも知れない...
...などと他愛の無い事を
考えたりするこの瞬間にも
時は刻一刻と過ぎてゆく。
くだらない嘘や余計なノイズを
吐き散らかすものなら全て
光の奔流の中に流してしまうつもりさ。」
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A4(210×297)サイズ程に完成後切り取った水彩紙に
水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。
この絵を描き始めたのが丁度
コロナウイルスによる影響が各所に報じられ始めた時期で、
それによって繁栄を謳歌していたような所が突然
経済や生活そのものが立ち行かなくなる事、
実際にそうなってしまった人々や地域の事を
考えていた時に
思いついたものを描きました。
...描いている一連のモチーフ自体は
コロナウイルスとはあまり関係の無いものが
殆どですが...。
ご承知の通り、
(2020年3月15日現在)世界各地に拡大している他、
生活面でも各所でイベントの中止や延期、
学校の休校や公共施設等の閉鎖、
マスクやトイレットペーパー等の買い溜め等も
起きたり...と影響も大きく出ている訳なのですが。
早い時期の終息が来る事を願ってやまない日々です...。
ちなみに画像の車両は、
『平行世界に於ける某大手私鉄が
地下鉄に乗り入れるに当たって、
完全な新造車ではなく
旧型車の機器に
乗り入れ先の鉄道会社に合わせた車体を
組み合わせた車両を
こしらえたらどうなるだろう?』と言う動機で
(大分昔に)思いついた車両を描いております。
尚、車体の方もアルミではなく
鋼製となっております。
(ポジション的には山陽電鉄の702-709編成が
近いのかも知れません)