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◆「クリスマスの夜空の向こうに届ける歌声(Sing For The World That Forget To Sing)」

「毎年クリスマスの時期ともなれば、

C.T.W.(Colour-Trash World)のそこかしこでは

クリスマスを祝う何かしらの催しが開かれていたりするのだが、

ここ「唄う港町」の高台に建つ

ヘクセンハウスの館の前の

カフェやレストランが店を構えている広場前では、

蓄音機の建物の上で流れる

クリスマス・ソングのレコードに合わせて

コーラス隊が合唱をしていた。

コーラス隊を構成しているのは

この街の住民達が大半なのだそうだが、

この場に居合わせているのであれば

誰でも飛び入り可能との事である。

背後の蓄音機の建物は

ちょっとした休憩所になっていた。

中では軽食やお菓子が

振舞われているとの事で、

それを目当てにやって来ている人も

居る様である。

氷の女王の城が

クリスマスツリーの木立の隙間から

今年も睨みを利かせているのにも関わらず、

コーラス隊を始めとした広場の人々の声は

クリスマスの夜空に高らかに響き渡っていた。

『この歌声が

あの空の向こうの

唄を忘れた世界にも

届きますように』」

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

今年のクリスマスイラスト。

(完成後に)B4(257×364)サイズ程に切り取った水彩紙に

水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。

下書きは既に8月頃に完成していたのですが、

時期が早すぎる事もあり、

11月に公開するつもりで

折に触れては描く...と言う事を

続けた末にようやく完成...となりました。

ちなみに、ヘクセンハウスの館の前を横切る線路は(も)

色彩運搬列車の専用線ですが、

イベント時には12号機関車を始めとした

特別列車が運行されたりする事もあるようです。

※尚、蓄音機の右に居る、

ここ数年はクリスマスイラストにのみ登場していた「巨人」は、

「メタルゴーレム」と言う名称です。

C.T.W.に於いては「魔法生物」に分類されます。