◆「石の記憶が作る夏の思い出(Tears of blue stone with the memory of ocean)」...

(ある旅行者の手記より)
「白い砂の街道の随所に散らばる
海の記憶を持つ青い石は、
暖かい季節ともなれば
海に恋焦がれるあまり
水たまりや池を
石の周りに作り出す事が多いのだが、
夏になりさらに暑くなれば
より一層恋しさが増すからなのか、
石の周囲には
大きな湖や川が出来ていたりする事も少なくない。
流れがある訳では無いので
子供達にとってはいい遊び場になるのだが、
石の近くを通る道路も水没してしまう為

街道の各所で

急ごしらえの木製の橋が掛けられている。


「この辺りは海からはそう遠くないんだけど、
子供の足で歩いて行くにはね…。
だから子供の頃
この時期になると
いつも道路に海が出来たって大喜びして
青い石の周りで皆で水遊びをしたものさ。
そこは昔も今も変わらないね」
この近辺に住んでいると思しき老人が
そう語った。
「都会に住む孫も
夏になれば娘夫婦と一緒に帰って来て
いつも大喜びで
この水たまりで遊んでいたものだけど、
近頃は色々と忙しいみたいで
あまり顔も見せてくれなくなってしまったねぇ...」

老人の表情には

少し寂しげな色が浮かんでいた。

 

所で、これらの青い石は
C.T.W.(Colour-Trash World)内に於いて、
素材として加工されて
様々な用途に活用されている。
色彩抽出の原料や魔法道具の材料、
建築物や家具や日用品と言った雑貨類、
さらに加工した時に出来る石の欠片を利用した
アクセサリ―や土産物等々...。
急ごしらえの橋のたもとにある
キャプテンを自称するアンティークの木馬が店主の

土産物屋の店頭でも丁度、

人魚達が

青い石で出来たアクセサリーを

手に取って試着したりしていた。

尚、加工時に石の性質は封印されて
ただの青い石(・素材)になるのだが、
往々にして封印しきれずに(或いは何かの拍子に封印が解けて)
暑い時期には石(や、それで出来た加工品)の周囲に
水たまりやささやかな海を作り出している場合も
あるのだそうで、
くれぐれも紙類や電化製品、
その他濡れたら困るようなものは
周りに置かないように...などと
消費者に向けて注意喚起が
なされている...との事である」


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In Summertime,
Puddles and ponds formed around the blue stones
that miss the ocean
become playgrounds for children.

(※DeepL翻訳を使用・一部改変しております)
(DeepL translation used and partially modified)

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完成後のB4(257×364)サイズ...より少し小さいサイズに切り取った水彩紙に
水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。

実はこの絵も元々は描いている途中で
方向性(...。)が判らなくなって放置していたものでしたが、
それを再開させるに当たり、
その際に当初描いていた上のスイカの方舟と
左下のUFO、左のラジオ局は
若干塗り直して、
右側の巻貝は大幅に描き直し、
そして中途のままだった機関車とヤシの木を
細部まで描き加えて、
そこに新たなモチーフ類を描き加えて完成させたものでした。
ちなみに、橋のたもとの土産物屋は
当初はメリーゴーランドとして描いておりました。
店主の木馬はその名残(...。)のようなものです。

尚、この機関車も当初は蒸気機関車として描いておりましたが、
飴機関車に改造されたもの(と言う設定)に変更して
描きました。
他の飴機関車同様出力が低い為に、
観光列車の牽引機として運用されております。

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