◆「漂うものたちにとっての棲みよい街(The one of the libable town for drifting fishes)」...

「この街のレストランのオープンテラスの席で

女性が自分の分の料理を

テラスに集まって来た漂遊魚達に分け与えていた。

「魚はそう言うのは食べんだろう」

女性の連れの男性が渋そうな顔をして言った。

「別にいいじゃない。

このコ達だって美味しそうに食べてるんだし」

「あ、ウチらが食べるものだったらお気遣いなく。

ここのお店のメニューなら

普段からウチらも好んで食べてますし、

よくお店のマスターやお客さん達からも

良くして貰ったり

ご馳走にもなってますし。

料理も全部美味しいし

今だって丁度お腹が空いていたから

オールOKっすよ♪」と

魚の一匹が言った。

「ね?このコ達もそう言ってるんだから。

ほら、たっぷりお食べ♪」

ひとり渋い顔をしている

女性の連れをよそに

魚達と女性はエサやりがてら

雑談(主にグルメの話)で

盛り上がっていたのだった。

 

 C.T.W.(Colour-Trash World)中の

それこそ至る所で目にする漂遊魚達なのだが、

やれ「空気が魚の形を纏ったもの」だの

「星屑が空気中を漂う為に魚の形に変化/進化した」だの

「魔法生物の一種」だのと

諸説はあるものの、

何れも証明或いは解明がなされておらず

その存在には未だに謎が多い。

判明している事と言えば、

・半透明である

・姿形や生態は魚のそれと非常に似通っている

・都市部では人間と似通った文化生活を送る個体も多い

・煮ても焼いても食べられない

 

...事位である。

 

 

基本的に彼らは

C.T.W.内であれば何処でも

生活出来るようなのだが、

(元)野良の水の惑星から供給される

豊富な水を湛えたこの街が

余程暮らしやすいのか、

他の街よりもその姿を見掛ける事が多い。

何でもこの街は

先日ラジオで発表された

「100匹の漂遊魚達に聞いた

住みやすい街ランキング」で上位に輝き...

とは行かないまでも

毎年上位圏に食い込んでいるのだそうで、

・「水の惑星から常に綺麗な水を供給されていて環境がいい」

・「スーパーや飲食店、病院等の施設が充実している」

・「鉄道による都市部へのアクセスも悪くない」

・「緑(藻)や珊瑚、岩場が多く心置きなく産卵が出来る」

・「外敵がいない」

...等の理由から取り分け、

子育て世代からの人気が非常に高いのだそうだ。

 

ちなみに、

漂遊魚達の間で不人気の街・地域は

砂漠・乾燥地帯や工業地帯なのだそうで、

全く居ないと言う訳ではないものの、

言われてみれば確かにそのような地域で

彼らを見掛ける事は少ないような気がする。

逆にこの街よりも

さらに上位に選ばれたりするような場所は、

海辺に位置しているような街や

海底エリア或いは

海底と変わらない環境のエリアに

集中しているようである」

 

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Many fishes are swimming around in this town 

where it was selected as the one of the upper class(not the top)

in the radio ranking of "the best place to live for fishes in CTW".

 

(※BingChat、DeepL翻訳を使用・一部改変しております)

(BingChat, DeepL translation used and partially modified)

 

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完成後にA4(210×297)サイズ程に切り取った水彩紙に

水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。

 

これまで絵の中に度々登場していた

「回遊魚」達ですが、

マグロ等実際の「回遊魚」とは別物となりますので、

区別の為、

この作品以降は「漂遊魚」と言う名称を使用する事とします。

 

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